「節約するなら家賃を下げた方がいい」──そう考えたことはありませんか？
私もかつて、将来の資産形成を意識して「家賃を下げて固定費を減らそう」と考え、安い物件へ引っ越したことがありました。
ところが、現実は想像以上にストレスの多い日々でした。
壁の薄さから聞こえる隣の生活音、深夜の足音。
管理会社に相談しても改善されず、“節約しているのに心が休まらない”という状態に陥っていきました。
そこで気づいたのは、家賃は、暮らしの快適さとのバランスを考えることが大切だということです。
この記事では、私が体験から感じたポイントを3つに分けて振り返っていきます。
第1の理由：生活トラブルを避け、安心して暮らせる
節約目的で家賃を下げると、一見メリットが大きいように見えます。
しかし住んでみるまでわからない部分もあり、家賃の安さだけでは判断しにくい面もあると感じました。
私が家賃を月2万円下げたとき、出費は確かに減りました。
けれど、落ち着ける環境が整わないと感じることもありました。
夜遅くまで続く生活音、マナーの悪い住人、管理が追いついていない共用スペース…。
こうした問題が続くと、日々の小さな負担が積み重なり、心の余裕がなくなっていきます。
管理会社に連絡しても、できるのは注意喚起までで、改善が難しい場合もあります。
後になって思うのは、環境の影響は予想以上に大きく、生活リズムにも左右されやすいということでした。
私の場合は「家賃を下げすぎた結果、ストレスの方が上回ってしまった」という体験でしたが、どこまでを許容できるかは人それぞれだとも感じています。
第2の理由：通勤時間を短縮し、自由な時間を取り戻せる
以前は片道1時間半かけて通勤していました。
家賃を抑えるために遠方を選んだ結果でしたが、朝夕の混雑や移動の長さは、想像以上に体力と時間を奪いました。
住み替えを経験した際、職場との距離や交通の利便性など、物件選びで見るポイントが変わりました。
通勤時間が短いと、気持ちに余裕が生まれやすくなると感じました。
1日あたり1時間の差でも、積み重なると大きな違いになります。
生活リズムを整えたい時期には、こうした視点も役に立ちました。
第3の理由：生活の利便性が上がり、毎日の満足度が高まる
住む場所によって、日常の動きやすさは大きく変わります。
スーパーや病院、カフェ、ジム、ドラッグストアなどが徒歩圏内にある環境では、移動の負担が少なくなります。
交通アクセスの良さも、日々の安心感につながります。
複数路線が使える場所では、急な予定にも柔軟に対応しやすく、落ち着いて行動できます。
また、地域の雰囲気や人の流れなども住みやすさに影響すると感じました。
生活リズムが合う環境は、日常の小さなストレスを減らしてくれます。
まとめ：快適な住まいは、日々の落ち着きを支える要素
もし今の暮らしで気になる点があるなら、ときどき生活環境を振り返ってみるのも一つの方法です。
節約は資産形成に役立ちますが、日々の落ち着きや安心感も、長く暮らすうえで大切な要素です。
自分に合った住環境を整えることで、生活のリズムが整い、気持ちに余裕が生まれやすくなると感じています。
「家賃を下げるべきか」ではなく、「どんな環境なら自分が落ち着いて暮らせるか」を軸に考えると、住まい選びの基準が少しクリアになっていきます。
🌿住まいの心地よさを整えていくと、「本当に必要な支出はどこか」という視点が自然と育っていきます。
次の記事では、買って失敗した経験から学んだ“暮らしを整える基準”をまとめています。
📄 免責的注記
※本記事は筆者の体験に基づく一般的な内容です。特定の選択や行動を推奨する意図はなく、一例としてご覧ください。
※効果や結果は個人差があり、特定の成果を保証するものではありません。
