
周りにいる人や街を歩いていると、一見して

この人、お金持ちだな
とわかる人を見かけることがあるでしょう。
資産が増えると大きく2種類の行動パターンにわかれます。
お金があることを見せる人は、自分の身や資産を危険にさらしています。
いわばリスクを取って生活しているということです。
一方、自分ではそのつもりがないけど、意識の低さから普段の言動で結果的にお金があることを見せる側になっている人も多いでしょう。
気が付いた時には取り返しのつかない状況に陥っているかもしれません。
この記事では、お金があることを悟られないことの重要性と貧乏を装い賢いお金持ちになるための思考や行動について解説しますので、ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
楽して資産形成はできない

資産を増やすには、日々仕事を頑張るだけでなく、資産運用のための勉強や副業にとたくさん努力した結果でしょう。
努力や経験を誰かに話したい、褒められたり羨ましがられたいという承認要求が生まれてくるのは感情として当然のことです。
ここで欲望のまま言動に移すと、他の人に資産があることを知られてしまいますよね。
他人に知られることは、承認要求を満たす以上のリスクにさらされるでしょう。
自分の身や大切な家族、資産を守るため、つつましく暮らしてお金を持っていないように見せるのが賢い生き方でしょう。
理由は次の3つです。
- 生活コストが高くなる
- トラブルに巻き込まれる
- 周りにいる人との関係が悪化する
それぞれ解説します。
生活コストが高くなる
誰が見てもお金持ちだとわかる生活とはどのようなものでしょう。
例えばこのような人です。
- 住まいがタワマンや高級住宅地
- 車はアルファードやBMなど高級車
- ブランド物の服やアクセサリーを身に付けている
- 頻繁に旅行や高級レストランに行く
このような生活をするためには、当然相応の生活費が必要となります。
つまり、収入や資産が増えたとわかるような生活は、それを食いつぶす要因になります。
すると見た目の豪華な生活とは裏腹に、お金持ちからはどんどん遠ざかってしまうでしょう。
収入が高ければ問題ないのでは?

中には、

大企業に勤めていて、収入がたくさんあれば問題ないのでは?
と思う人もいるでしょう。
確かにその通りで、収入の範囲内なら理論上は資産が減らないので大きな問題とはならないでしょう。
しかし、その収入がずっと続く保証はありませんよね。
例えば次のようなケースがあります。
- 景気が悪化し、業績不振による収入の減少や失業
- 株価が暴落し、資産の大きな減少
- インフレによる物価上昇・サービスの高騰
このような状況になった時に、ローンを組んでいると収入の範囲内で生活を維持することが難しくなるでしょう。
中には、

そうなった時に生活水準を下げれば良いのでは?
と思う人もいるでしょう。
しかし、生活水準を下げるというのは、考えているほど簡単なことではありません。
生活水準を下げるのが難しい理由

人は一度快適な生活をしてしまうと、その幸せを失うのを恐れます。
つまり、一度生活水準を上げてしまうと下げるのが非常に難しいということです。
これをラチェット効果と言います。
例えば、100平米の新築の快適な家に住み、駅から近く買い物や娯楽も充実した場所で生活していたとします。
収入が大きく減ったため、収入の範囲で生活しようと、築50年の40平米で設備も古く、駅から遠く買い物も不便なところに移れるでしょうか。
感情としてそんな簡単に割り切れることではないと理解できるでしょう。
多くの人が生活水準を維持しようと貯蓄を切り崩したり、借金をしてしまう人もいるでしょう。
するとお金持ちから一遍、貧乏まっしぐらの人生を歩むことになります。
このように収入や資産が増えたからと、それに合わせて生活水準を上げることは、将来的に生活が破綻するリスクを高めているということです。
たくさんのお金を浪費して豊かさを得るのではなく、心の豊かさを重視するした方が人生を有意義に過ごせるでしょう。
トラブルに巻き込まれない

お金を持っていると他人に知られれば、トラブルや面倒事に巻き込まれる可能性が高くなります。
第三者に伝われば、怪しい勧誘や詐欺、迷惑な営業が増えるでしょう。
理由は簡単で、お金を持っていない人を勧誘したり営業を掛けても売り上げにつながらないからです。
そのため、保険や投資、不動産、車など営業を掛けるならお金を持っている人がターゲットにされます。
毅然として断ればいいのでは?

勧誘や営業を受けても、毅然と断ればいいのではと思う人もいるでしょう。
理解しておかなければならないことは、営業マンは何十年とノウハウを積み重ねている企業に所属しているプロです。
例えゴミのような商品でも、お買い得で貴重な宝石と錯覚させて「欲しい!」と思わされる可能性は大いにあるでしょう。
特にリテラシーに自信のない人や高齢の人は要注意です。
善悪の判断が正確にできない可能性が高いからです。
そのような状況では、営業トークを真に受けた結果、お金を搾り取られ資産を失ってしまうでしょう。
一方、リテラシーがある人なら、そうした営業トークに惑わされずには済むでしょう。
しかし、セールスと関わった時間そのものが無駄です。
時間はお金以上に貴重な財産ですから。
そもそもいい商品は営業する必要がない

中には、

すすめられる商品の中にも良い物があるのでは?
と思う人もいるでしょう。
可能性はゼロではありませんが、見ず知らずの人に営業をしている時点でその商品はゴミでしょう。
本当に良い物ならそもそも見ず知らずの人に営業をかける必要はありません。
営業マンに人件費を支払ってでもなんとかして欲しいからであって、この時点で購入する価値もなければ相手にする時間ももったいないですよね。
また、良い商品を売るなら、優良顧客や大事な人に優先して話を持ち掛けるでしょう。
最も警戒すべきはお金を持っている人と認知されること

お金があると知れ渡ることで、詐欺や強盗など被害に遭うリスクが高まるでしょう。
お金を持っていない人を狙うよりも合理的ですからね。
ここ数年で凶悪化が進んでいると思わされる犯罪が発生しています。
特に闇バイト等からわかる通り、手軽に犯罪に手を染める人が増えていることで、無差別・凶悪化が進み治安が悪化しています。
このような犯罪に巻き込まれないように、自分の身は自分で守る必要があります。
そのため、貧乏に思われるくらいがちょうどいいでしょう。
周りにいる人との関係

お金があると知られると、友人や知人、同僚といった身近な人との関係が悪化する可能性があります。
人は妬みや嫉妬という感情を持っていますから、お金がない人からするとお金を持っている人を憎悪する可能性があります。

私は一生懸命働いているのにお金に余裕がない
なんであの人はお金を持っているんだ
なので、お金があることを悟られないようにするに越したことはありません。
なぜお金があると人間関係が悪化するのか

理由は、非常に多くの人がお金を持っていないからです。
家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]令和5年調査結果によると、日本人の3人に1人は貯金がなく、2人に1人は貯金額が100万円以下であるという現実が確認できます。
ちなみに、2人以上世帯でも、4世帯に1世帯は貯金がないのが実態として確認できます。
日本人の貯金額の悲惨な現実についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ読んでみてください。
このような状況の中、一定額以上の資産を持っていることが知られたらどうなるでしょう。

コツコツと頑張って資産を築いたんだね
と褒めてくれる・・・わけはないと簡単に想像できるでしょう。
先ほど説明したように、嫉妬、妬みは無論のこと、

お金を貸して
と頼まれることもあるでしょう。
断れば関係が悪化し逆恨みされたり、貸した後で返してもらおうと催促すれば最悪事件に巻き込まれたりする可能もあります。
賢いお金持ちになる

このようにお金を持っていることを知られてもメリットはほとんどないのに、大きなリスクを背負うことになります。
デメリットが多いだけなので、お金の話はしない、振られてもやり過ごした方が良いということを理解しましょう。
お金があることを知られることは、それまでコツコツと資産形成してきた大切なお金を失うことになるかもしれません。
世間はいい人ばかりではありません。
誰かの口から広まり、その中に悪意のある人がいれば自分の資産や自分の命すら失う可能性があります。
豊かな生活が台無しになってしまう可能性があるでしょう。
そうならないためにも賢いお金持ちを目指しましょう。
お金を持っていることを悟られないようにする方法
自分ではお金を持っていることをアピールしていないつもりでも、普段の言動でバレてしまうことがあります。
資産を守り豊かな生活を送るためには、良くない人間関係や余計なトラブルに巻き込まれないよう意識しましょう。
具体的な方法は次の通りです。
- 資産を持っていることを誰にも言わない
- お金に関する話題は避ける
- 高級ブランド品や高級品を持たない
- 高級住宅地に住まない
それぞれ解説します。
資産を持っていることを誰にも言わない

順調に増えている資産を見るとつい嬉しくなってしまい、

誰かに聞いて欲しい

周りにもすすめたい
と承認要求を満たしたいと思う人も多いでしょう。
これは自らお金を持っていますと宣言しているのと同じで、リスクしかありません。
ひとときの満足感を得るために自分のお金を危険にさらす行為なのでやめましょう。
相手からカミングアウトされた場合は?

友人や会社の人から

新NISAで資産運用してる
と言われたらどうしますか。
同じ資産形成をしている仲間なら、多少は言ってもいいのかなと思いますよね。
または、

家族なら変に隠すこともないから話してもいいかな
と考える人も多いでしょう。
しかし、このような場合でも相手がどのような人なのかをよく見極める必要があります。
信用に足る存在か理解ある人かで関係が変わる

同じように新NISAで投資している人なら、情報交換したり投資について語り合えるので、信頼できると考える人が多いでしょう。
また、資産形成はパートナーと一緒に取り組んだ方がより効果的であるため、定期的にお金の話が必要になるでしょう。
しかし、同じように投資をしている人だからと安心はできません。
何故なら先ほど説明したように人には妬みや嫉妬という感情があります。
例えば、資産運用している人が良い商品に投資できておらず資産形成が順調ではなかったり、マイナスになっている人もいます。
そうした人に自分は順調に資産を増やし続けているとわかるとどうなるかわかりますよね。
このように、普段できない話ができると思ってオープンにしすぎるのはリスクがあります。
パートナーにしても、投資に理解があるとは限りません。
最近ようやく理解度が上がってきているとは言え、一般的にはまだまだ少数派です。
“投資=ギャンブル・危険“
と考えている人も少なくありません。
なので、投資に理解が得られず、投資を辞めるように言われるかもしれません。
あるいは信頼関係が崩れ、夫婦仲が悪くなってしまい、最悪離婚になることもあるでしょう。
そのため、投資をしていることを話す場合は慎重な判断が必要となります。
話をする場所にも注意が必要

投資の話をするときは、場所にも注意を払いましょう。
例えばカフェなどでお金を持っていると気付かれるような話をしていたら誰が聞き耳を立てているかわかりません。
お金に関わる話は細心の注意を払う必要があります。
投資や資産の話をしていて、悪意のある人がいたら自分のお金や身を危険にさらすかもしれませんからね。

考えすぎじゃない?
と思う人も多いでしょう。
可能性がゼロではない以上、誰にも聞かれないような場所で話したり相談するようにしましょう。
お金に関する話題は避ける

話が盛り上がってくるとつい自分のことを必要以上にさらけ出してしまったという人も多いでしょう。
お金に関係ない話題ならそれでもいいかもしれません。
例えば、昇進に浮かれて自ら収入を暴露してしまうという人もいるでしょう。
YoutubeやSNSでも収入や資産公開している人を見かけます。
お金持ち自慢をしてマウントを取ったり承認要求を満たすという満足感が得られますが、不特定多数の人にお金を持っていることがバレますからリスクの方が大きいです。
大したメリットがなく大きなリスクを背負うだけなので、収入や資産に関する話題は避けるのがベストです。
ふるさと納税は要注意

ふるさと納税をしている人は注意が必要です。
ふるさと納税は非常にお得な制度のため、やっているという人は多いでしょう。
人に話したり、すすめるのは悪いことではありません。
何を注意すべきかというと、年収がバレることです。
ふるさと納税は、年収・世帯構成によって寄付できる金額が決まっています。
そのため、具体的な金額を言わなくても

ふるさと納税でいろいろ美味しい物をゲットしている
と話してしまうと

この人は年収が高い人だ
ということがバレてしまいます。
間接的にお金を持っているとアピールをしていることと同じになるので、返礼品の話題は避けましょう。
その他避けた方がよい話題
お金があることを悟られやすい話題も避けましょう。
例えば次のようなものです。
例えば、

今年は年末年始に欧州に行ってきた
と話したら、どれくらい費用がかかるのかを考えたらお金を持っていることは容易に想像つきますよね。
このようなお金を持っていそうだなと第三者がわかりやすい話題は避けるのが無難です。
高級ブランド品や高級品を持たない

直接言わなくても、バーキンのバックを持って歩いたり、ロレックスの時計を身に付けたり、アルファードに乗っていたら

この人はお金持っている
とわかりやすくアピールしているようなものですよね。
高級品を持つことで自己満足感が満たされるメリットがある一方で、自分の身や財産を危険にさらしているリスクを抱えることになります。
中には、

ロレックスの限定品を持っていれば、数年後に資産価値が上がる
という投資的な意味で購入している人もいるでしょう。
確かに資産価値が上がるという視点はすごく大事です。
家に保管してコレクション的な意味合いで持つケースでも、保管や維持にはお金がかかりますし、お金を持っている家は強盗に入られるリスクも上がります。
投資という意味でブランド品を持つなら、株式など別の投資をした方が良いです。
自分から言わなければ、資産を持っていることはわかりませんからね。
高級品が持たらす満足感は持続しない
若い頃の私は、お金持ちではないのにブランド品にあこがれて買って喜んでいた時期があります。
なので、高級ブランド品を身に付けたくなる気持ちはよくわかります。
確かに満足感は得られます。
しかし、その満足感は持続しません。
例えば、ロレックスの時計を買って喜んで身に付けていましたが、それも最初の1ヶ月くらいです。
欲しかった物を買って満足した後、いつの間にか満足感がなくなっていたことは、誰もが経験していることでしょう。
高級品だからといって一生続くということはありません。
バーキンのバックを買っても毎日のように持って歩けば、いずれ満足感は下がり別の高級品が欲しくなるでしょう。
高級住宅地等は避ける
高級住宅地など明らかにお金持ちしか住めない場所は避けましょう。
住んでいるだけでお金を持っているとバレますからね。
また、高級住宅地ではないにしても、周りの住宅に比べて敷地面積が広かったり外見からして豪華な家も同じです。
例えば、自分の住んでいる街を歩いていて、立派な家を見かけたら

この家の人はお金持っているな
と思ったことはありませんか。
そのため、お金を持っているとわかりにくいところに住むのがよいでしょう。
普通の賃貸マンションや中古で購入した家に住むくらいがちょうどいいですね。
豪華な新築に住んだり、タワマンや一等地に住まなくても、快適で安心して生活できればよいですからね。
賃貸や中古には相応のメリットがありますし、お金にあまり余裕がないのかなと周りが勝手に判断してくれるでしょう。
新築を購入する金銭的な価値は薄い
戸建てにしろマンションにしても新築で購入するメリットはほとんどありません。
購入者の自己満足感を満たすくらいでしょうか。
資産価値の観点からも新築には、いろいろな上乗せ価格が設定されていますから、買った瞬間に大きな損失を被ることになります。
いわゆる新築プレミアムです。
新築にこだわってプレミア価格で購入するよりも、周りの環境だったり近隣に住んでいる人の質、利便性などもっと重要視すべきことがあります。
まとめ
お金があることを知られると不幸になるについて解説しましたが、参考になれば嬉しいです。
資産が増えれば、嬉しくなって人に話してしまったり、お金がある行動をしてしまう人も多いでしょう。
せっかく頑張って資産をコツコツ増やしてきたのに、人間関係が悪くなったりお金を失ったり何らかのトラフルに巻き込まれるのは人生の無駄ですよね。
そのようなリスクを考えるとお金を持っていることを悟られないように慎ましく過ごすのがベストです。
誰に話さなくても、旅行を思いっきり楽しんだり、大切な人と過ごす時間の方が幸せだと思いませんか。
はたから見たら質素に生活しているように見られるくらいがちょうどいいでしょう。

質素な生活をするなら、努力して資産形成する意味がない
と考える人もいるでしょう。
何度も解説していますが、お金で満たす承認要求はエンドレスですし持続性がありません。
理由は、他の人との比較ですからね。
例えば、他の人が自分より高級なところに住んでいたら、逆に劣等感が芽生えるだけですから。
本当の豊かさを理解して、快適で安心できる人生を送れるように一緒に頑張っていきましょう。